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貧困の終焉

貧困の終焉―2025年までに世界を変える
貧困の終焉―2025年までに世界を変える ジェフリー サックス Jeffrey D. Sachs 鈴木 主税

早川書房 2006-04
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おすすめ平均 star
star貧困根絶へ向けての道をはっきりと指し示す全人類希望の書
starほっとけない、世界の貧しさ
star問題は世界が見て見ぬふりをしていること

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今現在、人類の最大の問題といえば”貧困”でしょう。環境問題も重要かもしれないが、どちらかといえば先の長い、次の世代にかかわる問題ですし。テロ問題もあるけれど、同時テロで3000人が亡くなりましたが、アフリカでは「毎日」1万5千人が貧困の中で死んでいるわけです。近年のエイズ禍や気候変動、経済崩壊等のため、状況は悪化しており、待った無しだといえます。

この本の著者のジェフリー・サックス氏は、世界中の途上国で経済顧問をしてきたという、マクロ経済改革の実践経験がたぶん世界一豊富な人ですが、近年は貧困の問題に、経済学者の立場から取り組んでいます。アフリカ問題といえばU2のボノが有名ですが、実はこの本にはボノが序文を寄せていて、これがなかなかの名文です。こんな感じで。

「ジェフの手にかかると、私たちの首のまわりにかけられた重荷は冒険に変わり、達成可能なチャレンジとなる」

実際この本では、アフリカの置かれた厳しい状況を描き出しつつも、どれも解決可能な問題だということを、自身の経験と理論を積み重ねて、わかりやすくロジカルに説明しています。”極度の貧困を世界から無くす”という、歴史的な偉業を達成チャンスが私たちの世代にはある、というのがこの本のテーマです。

この本は構成や文章も素晴らしいのです。前半は、著者が世界各国で経済上のピンチに陥った国に対して何をしたかという経験談で、歴史上の出来事の内幕を垣間見ているようで、とてもワクワクします。アメリカの政策やIMF(国際通貨基金)に対しては手厳しく批判していて、IMFとケンカするシーンなんか小気味よいですね。

特に興味深いのは、”アフリカがなぜ貧困の罠から抜け出せないのか”という説明です。繰り返し出てくるのですが、「政治が腐敗しているから」「自由主義経済が根付かないから」「そもそも怠け者でモラルが低いから」というような偏見に対して、豊富なデータや歴史上の事実を引いて、丹念に反論しています。

それがどう間違っているのか、また、低開発国が貧困から抜け出して一人立ちするにはどうすればいいのか、については、この本に書いてあります。多くの人に読んでもらいたい本ですね。読み物として面白いことも保証します。

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