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『なんちゃってクァッドコア』 Atom 330 でエンコード勝負

自宅のサブマシン兼サーバーPCは、AthlonXP 2500+ を搭載した年代物なのですが、あちこち動作が怪しくなってきたのと、LANをGbE(ギガビット)にしたくなったので、マザーボードを換装しました。Atom 330を搭載したIntel D945GCLF2であり、9月末に発売されたばかりのブツです。

Atomは、低価格(サンプル価格43ドル)と低消費電力(TDP 8ワット)が特徴のCPUで、近頃話題のネットブックに採用されていますが、本来は家電やPDAなどへの組み込み向けに開発されたものです。Atom 330は1パッケージに2つのAtomコアを乗っけたもので、それぞれのコアはハイパースレッド対応(擬似的に2コアに見える)なので、OSからはクアッドコア(4コア)に見えます。安物のくせにナマイキです。うちのメインマシンのCPUはデュアルコアのE6300ですが、彼の心中穏やかではないものがあるでしょう。

mini ITX規格の小ぶりのマザーボードですが、手持ちのmicro ATXのケースに問題なく取り付けできました。ネジ穴の位置に互換性があるのですね。WindowsXPをインストールし、クァッドコアの性能を見るためにビデオエンコードをやらせてみました。携帯動画変換君(ffmpegを最新にしたもの)で、1080pの画像(58秒のmp4)をPSP用の画像にエンコードします。
いろんな環境で計測した結果は以下のとおりです。ffmpegはスレッド数が指定できるので、ハードウエアスレッドと同じに設定しています(つまりAtomは『4』)。Core2Duo E6300はオーバークロックしています。

atom330_encode_bench.JPG

うーん、いまいちな結果です。Atomのエンコード中のCPU負荷は60%強で推移しており、クアッドコアのパワーを使い切れていません。他の環境ではCPU負荷は90~100%です。

CoreSoloよりクロックもコア数も上なのに負けちゃっているところを見ると、おそらくL2キャッシュが少ないのが効いているのでしょう。CoreSoloは2MBありますが、Atomは1MB(各コアあたり512MB)であり、さらにスレッドを4つ走らせることでキャッシュミスが多発している可能性が高そうです。もっとシンプルな処理であれば、ベンチマークの成績はより良かったでしょう。(ちなみにスレッド2本にすると性能は少し落ちました)

そもそもAtomは廉価&省電力CPUであり、CoreSoloやCore2Duoよりもシンプルな(安い)作りになっています。性能に過度な期待は禁物であります。

ともあれ、普通にウェブを閲覧したりするぶんには問題無い性能であり、けっこうサクサク動きます。CPUは一昔前の性能ですが、ディスクやネットなどIOまわりは当世風の性能なので、そのあたりがサクサク感に効いてるのでしょう。負荷の高いサイトである『ニコニコ動画』も、CPU負荷は60%くらいに上がりますが、普通に見ることができました。ビデオ再生も、720pのmp4(AVC)でCPU負荷が30%くらいなので問題ありません。

ネットはGbEに対応しており、Atom機とメイン機(Core2Duo/ Asustek P5B)とでWindowsファイル共有をしたところ、readで 56MByte/secほど出ています。ローカルのHDDにアクセスするのと変わらない速度であり、安物のNASよりは速いと思われます。サーバー機としての性能は申し分ありません。

(ただし、なぜかwriteでは15MByte/secくらいしか出ないんですよね。どちらのマシンからやっても同じなので、ネットワークの問題というよりは、Windowsファイル共有の特性なのかもしれません。どなたか理由をご存知でしたら教えて下さい。)

省電力マシンだけあり、発熱は非常に少なくて、CPUのヒートシンクは「生暖かい」くらいであり、ファンの排気も涼しいです。AthlonXPマシンでは温風が出ていたのとは大きく違います。計測したわけではありませんが、消費電力はかなり下がったでしょう。

そんなこんなで、けっこう気に入って使っています。

  • ウェブ閲覧やオフィスくらいにしか使わないので、なるべく安くて省電力なマシンを組みたい
  • サーバー機にしたい

という用途であればオススメと言えるでしょう。特にサーバーには向いていて、安くてもインテル純正基盤なので安定動作が期待できます。一方で、ビデオ編集やゲームなどもアリで汎用的に使いたいのであれば、もう少しお金を出して Celeron E1200 や Athlon X2 4850e などにしたほうが後悔が少ないと思えます。Atomは組み込み向けのCPUであり、デスクトップ向けエントリーCPUと比べてもピーク性能はかなり落ちるからです。

しかし、組み込み向けとしては特筆すべき性能だと言えます。現状、組み込み向けCPUはARMの天下ですが、Atomがかなりシェアを奪うのかもしれません。

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L2Cacheが512MBあったらいいですねぇ…
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