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蘊蓄だらけのクルマ選び

前回の記事で、「ハイブリッド車ブームの今こそ、進化の極みに達したガソリン車に乗るべき!」と書いたのですが、では「進化したガソリン車」は何かと言えば、『ダウンサイジング&直噴ターボ』と、『デュアル・クラッチ・トランスミッション(以下DCT)』だと思うのです。

まず『ダウンサイジング&直噴ターボ』ですが、これは排気量を従来より小さくすることで、低負荷時のロス(フリクションやポンピングロス)を低減し、パワーが必要なシーンではターボで補う、というコンセプトのエンジンです。クルマは100Km/hで走っていたとしても、巡航中であれば出力のごく一部しか使っていないので、低負荷時の効率を上げることがポイントになります。

実はこれは、ハイブリッド車の考え方と似ています。例えばホンダのインサイトは、1.3Lの小さなエンジンで効率化しつつ、足りないトルクをモーターで補っています。プリウスは1.8Lですが、絶対出力よりも効率重視のアトキンソンサイクルを採用し、同様に足りないトルクをモーターで補います。それと同じと言うこともできますね。

ターボは燃費が悪いイメージがありますが、それを解決するのが直噴です。従来型のターボでは、ガソリンと空気を混ぜたもの(混合気)をターボで加圧するので、不正着火(ノッキング)と隣り合わせであり、それを防ぐために圧縮比を下げたり、混合気を濃くしてガソリンの気化熱でエンジンを冷やしたりしているので、効率がボロボロに悪いものでした。

直噴ターボは、ターボで空気だけを加圧し、そこに高圧のガソリンを吹き込むので、ノッキングの心配なく理想的な燃焼を行うことができます。ディーゼルに近い仕組みだと言えます。ディーゼルには必ずターボが組み合わされますが、それはターボで排気のエネルギーを回収することで総合的な効率が上がるからで。排気は、ピストンが上がる勢いで出て行くので、かなりのエネルギーがあるんですよね。プリウスはこのエネルギーを捨てているので、この点では直噴ターボに分があるとも言えます。(アトキンソンサイクルとターボの組み合わせがベスト、というのはエンジン評論家の故・兼坂さんの持論でしたが、コスト面からプリウスは採用していないようです)

また、小排気量用のターボは小径なので、低回転からターボを効かせることができ、1500回転くらいで最大トルクを発揮するという、ディーゼルのような特性になっています。これにより加速時にも回転を上げずに走れるので、燃費がさらに改善されます。


cvt.jpgしかし、エンジンの効率だけ上げても片手落ちであり、エンジンの動力を車輪に伝えるトランスミッションも重要です。いわゆるオートマ(AT)はマニュアル(MT)に比べて効率が悪いですが、その主な要因はトルクコンバータ(トルコン)にあります。変速ショックを吸収するために、『扇風機で風車を回す』的な構造になっていて(空気中ではなくオイル中でやるのですが)、かなりの伝達ロスがあるわけです。

最近採用が増えているベルト式CVTは、トルコンが(基本的には)不用なのですが、それでもMTの効率にはかないません。なぜなら、ベルトとプーリーによって動力を伝えているので、ベルトに強いテンションをかける必要があり、そこに摩擦によるロスが発生するからです。また、テンションを維持するための油圧ポンプのロスも無視できません。

061128DSG.jpgそこでDCTですが、これはギアとクラッチが2組あり、1組が奇数段(1,3,5,7段)で、もう1組が偶数段(2,4,6段)になっています。1段ギアで駆動している間、2段ギアもクラッチが切れた状態でかみ合っており、シフトアップするときにクラッチを瞬時に切り替えるという動作をします。これの伝達ロスはギアだけですから、MTと同等の効率であり、さらにギアが常に噛み合っていることによる、ダイレクトなフィーリングを楽しめるというオマケ付き。理想のトラッスミッションとも言われます。


そんなわけで、長々と蘊蓄を書きましたが、ハイブリッドに対抗して最先端のガソリン車に乗ると言うからには、『直噴ターボ』+『DCT』のクルマに乗りたいということです。でも、そうなると選択肢は多くありません。スポーツカーには採用例が多く、BMWの最近のスポーツモデルや、ポルシェ911、日産GT-R、三菱ランエボ、ブガッティ・ヴェイロンがそうですが、ダウンサイジングとは言いがたいので除外です。(値段的にも対象外…)

小排気量車に採用しているのは、今のところはフォルクスワーゲン/アウディだけですね。ボルボやアルファなど、採用を発表しているメーカーは他にもあり、今後普及していくと思われますが。なので現時点での選択肢は、ゴルフかアウディA3か、ということになります。

a3.jpgこの2台は、中身の多くが共通な兄弟車ですが、デザインは断然、アウディA3 が好きですね。昨年マイナーチェンジされたA3のフロントマスクは、シャープになってとてもイイです。一方で、ゴルフはモデルチェンジで丸っこくなり、あまり好みではないのです。内装も、A3のほうがスポーティーかつ上質で好ましい。

ゴルフCL(275万円)と比べると、A3 1.4T(299万円)のほうが24万円高いのですが、アウディは3年間の整備保証が含まれていたり、フロアマットも付いていたり、オーディオがハイグレード(アクティブウーハー付きの10スピーカ)だったりするので、実はそれほど価格差がありません。アウディはもっと割高なイメージがあったので、意外でした。

さらに、アウディではちょうど、25万円引きのキャンペーン中でした。エコカー減税の恩恵を、輸入車は受けることができないので、その代わりにというものですね。BMWやベンツも似たことをやっていますが、アウディが一番幅広くやっていて、よっぽど台数を稼ぎたいようです。在庫車ならという条件で、そこからさらに結構な値引きを提示されました。

golf.jpgモデルチェンジしたばかりのゴルフに対して、A3はモデル終盤であることは、多少引っかかります。とはいえゴルフは基本構造はほぼ前と変わっていなくて、一方でA3は、最近のマイナーチェンジでパワートレインを一新しているので、中身は大差無いと言えます。試乗した感じも、どちらもよく似ていました。アクセルに機敏に反応し、キビキビしたハンドリングで、かつ乗り心地も良い、とてもいいクルマです。

A3には、排気量によって 1.4T、1.8T、2.0Tクアトロ、の3つのグレードがあるのですが、僕なら1.4Tの一択ですね。1.4Tでも「うわ、速い!」と感じるくらいで、どう考えても十分だからです。実際、1.4Tばかりが売れていて、ゴルフと共通なのでエンジンが足りず、一時は納車が半年待ちだったそうで。

1.4Tが出る前の、A3のエントリーグレードは1.6だったのですが、これは平凡な動力性能でした。1.4Tは、1.6よりも最大トルクが3割以上(低回転域では6割以上)向上しつつ、燃費も3割以上向上していて、直噴ターボ+DCTの威力がよくわかります。

A3の1.6を、アウディは”アトラクション”と呼んでいて、グレード名にもバッチも排気量を出さないようにしていたのですが、今回は"1.4T"とむしろ誇らしげに表記しています。小さなエンジンで高性能を発揮する、インテリジェントなクルマという自負があるからでしょう。従来は、排気量によるヒエラルキーがありましたが、逆ヒエラルキーというか、「小さなエンジンのクルマに乗るほうがカッコいい」時代が来るのかもしれませんね。

というわけで、次期マイカーはアウディA3 1.4T になりました。プリウスほどは燃費は良くないし、輸入車なので維持費もかかるでしょう。でも、おそらく所有する最後の純ガソリン車として、こういうクルマに乗ってみるのもいいだろうと思っています。

img01pop.jpgモータースポーツファンとして、アウディはリスペクトしてますしね。DCTはアウディのラリーカーからのフィードバックだし、直噴ターボはル・マンの常勝マシン、R8からのフィードバックと言うこともできます。そう考えると気分がいいものです。

嫁も大喜びしていますし。エクササイズの美人インストラクター(自称)にアウディは似合うのでは。納車は6月末の予定です。

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1996年の夏、出張でドイツのインゴルシュタットにあるアウディの工場に行った時、初代A3の発売直後で生産ラインを見学しました。
ここで記憶に残っているのは、工員さんたちに外国からの(特にトルコ)出稼ぎが多かったことと、休憩コーナーの自動販売機にビールが置いてあったこと。
リサイクル率の高さは案内の女性が自慢していました。
新A3にはターボディーゼルはないのかな?
これこそ最後のレシプロエンジンだと思うけど・・・・

A3はディーゼルあるし、すごく燃費が優秀だそうですよ。でも日本の基準には合わないんですよね。
A4のディーゼルで新基準に対応したもの(尿素噴射機構搭載)を雑誌社に公開していたので、数年後には入ってくるのかもしれません。値段が気になるところです。

本当に・・・
納車が楽しみです。。。
ブログの内容は・・・
なんだか、全然わからないのだけれど。笑!
とりあえず・・・
あの青は、とってもいいですね!!!

ブルーのアウディの写真はこちら。実物はもうちょっと彩度が低いけれど、いい色だと思うね。
http://autoc-one.jp/audi/a3/report-2262/photo/0022.html

我が家のプリウス、6月の月間燃費は
31.6km/?でした。

30kmオーバーはすごいですね。
A3 1.4も、郊外なら20km/L近い燃費が出ると言われていますが、たけこぷたぁさんが乗れば20kmオーバーかも。
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