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理科が苦手な人は、政治家や官僚になるの禁止

国産ロケットはなぜ墜ちるのか
4822243834 松浦 晋也

おすすめ平均
stars「へぇー」でした。
stars本気でロケット上げる気あるの?
stars日本は大国ではない
stars宇宙開発よお前もか
stars現場とお上と中間管理職

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先日、中国が有人ロケットの2度目の打ち上げに成功しました。例によって、「日本は技術力で中国に抜かれた」という人がいたり、「あんなのソ連のコピーであって大したこと無い」という人がいたりするわけですが、私はどちらも違うだろと思いますね。日本にはまだ技術力はあるはず。でも中国は、巨大科学プロジェクトをキッチリこなせる力を示したわけで、侮ることはできないと。

ではなぜ、日本の宇宙開発は失敗続きなのか。この本によれば、それは政治家の無理解と、官僚主義の蔓延が主な要因、ということになります。

たとえばこんな話。人工衛星や惑星探査機のような”宇宙機”で、もっとも重要で脆弱な部分といえば、電源です。宇宙機は冗長性があるので、多少壊れてもなんとかなることが多いですが、電源が壊れるとどうしようもないし、壊れやすい部分なので、設計には細心の注意が必要となります。

特に、最近のトレンドである折りたたみ式の太陽電池パネルは、難しい部分です。ぎりぎりまで軽量化しつつ、発射や噴射の衝撃に耐え、高温や低温にさらされても、完全に動かなければなりません。日本では、NECが、失敗も経験しつつ、苦労してこの技術をモノにしていました。

しかし、先日失敗した、みどり1号、2号の太陽電池パネルは、実績の無い東芝製でした。そして両方とも、失敗の原因はその太陽電池パネルです。1号でパネルが壊れて、修正したつもりが、2号ではパネルの別のところが壊れました。

なぜNECのを使わなかったといえば、業者に均等に発注したかったからです。NECは別の仕事を取っていたので、じゃあパネルは東芝に、となったらしく。なんとも残念な話です。

これは一例で、ほかにもいろんな話がありますね。宇宙開発は、1つのプロジェクトが少なくとも5年はかかるのに、官僚は2年でローテーションして、最初から最後まで見ている人がいない、とか。だから、自分の任期を無難に過ごすことだけ考えて、大胆な計画の見直しなど出来ない、とか。

あと面白かったのは、歴代の科学技術庁長官(省庁統合後は文部科学大臣)のうち、理系の人は1割弱しかいないし、首相に至っては一人もいないのですが、中国の今の政治局委員は、胡錦涛主席を含む「全員が」理科系大学の出身だということです。まぁ、中国はちょっと極端な気もしますが、科学技術政策を決めるには、理系の”教養”(”知識”ではない)が必要であって、日本にはそれが欠如している、という話です。

実際、宇宙開発に限らず、国家プロジェクトは失敗ばかりですからね(例の高速船モナー)。この調子だと、ほんとに中国に負けてしまうかも、と思えてきますよ。

プロジェクトの規模が大きくなればなるほど、マネジメントの重要性が増してきます。人ごとでは無いというか、身につまされる部分もあったりしますね・・・

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